おめでとうございます

某アナウンサーが、「おめでとう」には過去形が無いと伝えていた。
「おめでとうございます」はあるが「おめでとうございました」は無いということ。
とはいえ「おめでとうございました」という言葉は、正しい日本語ではないが、日常的に耳にする。
それは、TVや式典などで司会者が表彰後の受賞者をステージ上から送り出す言葉として、進行上で使うことが多いからです。
これは進行台本を作ったディレクターか司会者に「進行をスムーズに!」という使命感ばかりが先行して、本来の謝意を無視した結果である。
「おめでとう」と思ってもいないのに「おめでとう」と言ってしまう、稚拙で軽薄な作り手であることをさらけ出している。
言葉をカルク扱いすぎだ。
(進行上の)送り出しの仕切り言葉なら「おめでとうございます」の後に「今後のご活躍を~~」とかナンとかイロイロ考えられる。
もし、どうしても思い浮かばないのなら、目礼くらいに留めておいたほうが美しいのではないだろうか。

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