継続的思考って。

いつも考えている。
ずーっと考え続けている。
でも不断で継続的に考え続けるのは無理があるし、煮詰まってしまう。
フッと思いついたり、パッと閃いたりするのは、何度も何度も思い返して考えるからだと思う。
つまり大事なのは、考える時間ではなく、考える回数なんじゃないか。
反芻的思考かな。

大きくできない会社。

日頃から協力してくれている会社・個人にはアーティスティックなメンバーが多い。
良く言えば、ヘンにこなれ過ぎず素直で自由な発想をしてくれる。
悪く言えば、わがままで偏屈な連中ばかり。
彼らを上手く束ねてハンドリングするのが自分たちの仕事だから当然ではあるが、ナカナカ骨が折れる。
大きな組織になると
彼らを丸抱えしたがるが、多くの場合に失敗する。
ムリに組織に納めようとすると
個性的な特徴でもある「尖った部分」や「棘」を丸くしなければならなくなる。そうすると魅力が無くなってしまう。
だから、今の業態を続ける限り会社を大きくできない。
ジレンマなのか、自分も自由でいたいのか……。

バイトのハンドリング

イベントの設営・撤去で、学生バイトを直接ハンドリングした。
一日だけの単発で、全員が初顔で、初作業だらけのバイトを扱うのは久しぶりだ。
朝、全員を集めて挨拶する。
初見で、地味でカッタルそうで冴え~ないダメバイト揃いとわかる。
でも、この手のドンくさいタイプは、意外と扱いやすい。
擦れてないというか、スイッチが入れやすい。
単発モノは当日の朝、初めて会ってスグに作業を指示して取り掛かってもらう。
ところが初めての作業に直面して???マークだらけの状態に陥ってしまい、わけもわからず戸惑う。
説明を受けて理解しても、アタマとカラダ体がチグハグで要領を得ない。
はた目には、モタモタして見える。キャラクターによってはダラダラにも見えてしまう。
上手いディレクターは、一緒に作業をしながらコツを伝えてアタマとカラダを揃えてやる。
さらに上手いディレクターは、リズムに乗せてやる。
そうするとバイト本人も地力が出るようになる。
疲れず、飽きず、大きな声が出るようになる。
汗をかきながら、息をはずませて、笑顔でチャキチャキ動く。
久しぶりのハンドリングでも十分イケタ。
十年ぶりに自転車を漕いだ気分。
気分転換にちょうどイイ。
ごくタマに…、ですが。

やっぱり餅は餅屋か?

数年前から、某大手商社が直接に手掛けているショッピングセンターがある。
店舗構成~テナント集め~販促企画まで一切を商社の社員が行なっている。
客数激減……どうやら失敗のようです。
某大手メーカーのオーダーメード紳士服店も閉店した。
見かけはカッコいいし、一部の小金持ちのファンもいた。
来客数が少なすぎる。
まぁムリでしょうなー。
ノウハウとか経験値とかではなくて、思考経路が違う。
おりこうさんは気づかないんだろうなぁ。

マルシェは儲からない。

マルシェの売上は1日あたり¥50,000~¥100,000が平均的なケース。
もちろん、一日あたり¥500,000売り上げるケースもある。
一見すると儲かっているように見える。
ところが、売り上げに比例して売れ残りロスが出る。
売上ボリュームに見合った仕入れボリュームが必要になる。
売上を上げるため、価格を下げてでも量をこなす。
でも、売れ行きが順調であれば順調に儲かる。
素晴らしくハッピーなネットワークビジネス風のシナリオに見える。
¥500,000売上で30%の粗利とすると、¥150,000儲かりそうに思う。
が、ロスを見込んで多めに¥600,000分仕入れる。
仕入れが70%に、ロスが仕入れの10%+としたら80%となる。
¥600,000×70%+¥42,000=¥462,000がボーダー.
採算分岐点が高すぎる。
利益は¥38,000にしかならない。
天候や交通機関の乱れなど、何らかの事情で売れ行きが鈍ったらダイエー風に瞬殺!
マルシェは生産者が売ってますよーという体で開催しているため、生鮮が中心になる。
上の計算でいくと、マルシェで生鮮で利益を出すのは神業である(トリックは無い…はず)。
もちろん生産者であれば仕入れが安いから可能ではあるが、マルシェ単体で稼ぐには継続がツライかもしれない。
それゆえ、瓶もの、缶詰、乾物など、長期在庫できる加工品は在庫を繰り越しできるため出店しやすい。
買いたくなるかどうかは別にして…。

オトナ目線の罪。

Amazonが「キンドルインディーズマンガ」をスタートした。
趣味でマンガを描いてるヒトや、新人の作品が無料掲載されている。
ジャンプでも同様の試みはあるが、編集者の検閲があって芽を摘まれてしまう。
このネタを販促に接続するプランを何度も書いてきたが、採用されたことがない。
企画の良し悪しは、プランを提案する側ではなく
採用する側なんだよなぁ。

ロシアのローテク。

ずいぶん前に、北海道の苫小牧でロシア(旧ソ連)製宇宙ステーション「ミール」(実物予備機)を見学したことがある。
外観は、ロシアっぽいけど流石は宇宙船らしい。
内部は、普通の理科室っぽいというか、木やネジが多用されていて普通すぎる。
ちょっと残念な顔つきで見学していると
学芸員の方から「宇宙で万一のときにスグ修理できるようにあえてローテクで構成してあるんです」とのこと。
なるほどー、と感心。
このあいだロシア映画の「ガーディアンズ」を観た。
攻撃する宇宙船は、アナログ機器満載のコックピット。
パソコンのモニターは奥行あるブラウン管。
昭和なローテク満載!
ストーリーもカッタるくて、別の意味でナカナカの見応えでしたー。

できる子は、大人になるとダメになる。

できる子の
日本の紙幣は精巧で、容易にニセ札は作れない。
どんな田舎や離島に行っても、電話線が引かれている。
燃費効率が高く、排ガスもキレイな自動車を生産できる。
できない子の国は
ニセ札で困らないように、電子マネー化が進んでいる。
電話線が引けないから、スマホが普及している。
技術が無いから、電池とモーターで走る電気自動車が生産される。
できる子が間抜けに見えてくる。

支持者は儲かる。

儲かるという字は、信者と書く。
つまり支持してくれることの延長線上にある。
先ずは支持されないことには、儲けは無い。
ナンでもイイ。
とにかく支持されよう。

ウソつきの学者さん。

とあるコメンテーターが「ゴミの焼却処理はケシカラン!」「レジ袋はケシカラン!」と、訳知り顔でお話しされていた。
アホ丸出しですね。
森林を育むには、間伐材が出る。
木を伐ったら、端材が出る。
加工をすれば、おが屑が出る。
原油を精製しても、料理をしても、ナニをやっても出るものは出る。
レジ袋も、レジ袋以外に使いみちのない油で作っている。
それでも出たものは焼却処理する。
生産者や加工者は、材料をムダにしないで徹底的に使い切る。
口先だけの学者くずれはケシカラン。